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港南区・栄区 教育

公開日:2020.07.16

桜岡小児童
横浜捺染に興味津々
関係者が出前授業

  • 捺染の製品を手に取り、興味津々の児童

 子どもたちに地元の伝統工芸を知ってもらおうと、港南区の横浜市立桜岡小学校(後藤俊哉校長)で7日、捺染業や染色業の関係者による出前授業が開かれた。児童は熱心に耳を傾け、実際に製品を手に取って横浜の産業の歴史を学んだ。

 講師を務めたのは、港南中央通に本社を置き、濱文様のブランドの手ぬぐいや風呂敷で知られる株式会社ケイスの代表取締役会長の加藤好男さんと、横浜市会議員でかつて実家が染色業を営んでいた田野井一雄さんの2人。4年生の児童87人が参加した。

 横浜の捺染や染色、スカーフの産業の歴史は古く、最盛期には港南区で68社の工場があったという。同校卒業生でもある田野井さんは「大岡川沿いには昔、多くの工場があり、製品を川で洗っていたため、七色の川と言われていた」などと当時の様子を説明。加藤さんは自社製品を並べて横浜捺染の魅力を伝え、製品ができ上がるまでの工程を解説した。

 児童からは「1つの製品をつくるのにどれくらいかかるの?」「どうして横浜の捺染は少なくなったの?」といった質問もあがり、加藤さんが「1週間はかかる」と答え、田野井さんは「昔のように川で製品を洗うことができない。横浜で水道を使うとコストが高くなるため、次々と工場が地方へ移転してしまった」などと答えた。

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