港南区の下野庭小学校で11月24日、桜木町の壁画などのウォールペイントで知られるアーティストのロコ・サトシさんと同校6年生の全児童によって描かれた壁画アートの完成を祝う会が開かれた。コロナ禍で学校行事の中止が相次ぐ中、6年生にとって貴重な思い出づくりの場となった。
「何か記念に残したい」「校歌を壁に描きたい」という6年生の声に、同校の黒木英晴校長がロコさんに直接掛け合い、壁画アートづくりが実現。11月9日のワークショップからスタートし、12日から3日かけて作品作りに取り組んだ。
キャンバスは昇降口前の高さ2・8m、幅8mの壁。建築塗装業の株式会社ダイイチに務め、同校の卒業生でもある伊藤豪宣さんが会社の協力を得て無償で仕立てた。
作品のテーマは「平和」。ロコさんが描いた月と太陽、星を児童たちが虹の絵でつなぎ、カラフルな短冊に校歌の歌詞を綴った。また反対の壁には、マーチングバンドの強豪校として知られることにちなんで音符の絵柄をあしらった。
祝う会でロコさんは「みんなでつながっていこうという思いを大事にしてほしい。この壁画を自慢に思ってもらい、後輩たちもいい経験ができるようになるといい」と呼びかけた。
児童たちは一人ひとりのメッセージを書いた色紙を手渡し、代表の児童が「みんなとの絆ができてとてもいい記念になった」とロコさんに感謝の気持ちを伝えた。
黒木校長は「活動が制限される中、作品作りを通じて子どもたちがイキイキとしていた。子どもたち同士が考え、話し合うことで乗り越える力、成し遂げる力につながった。この経験を生かしてほしい」と話した。
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