港南区・栄区 教育
公開日:2023.10.26
市立南高附属中学
パラリンピアンが講演会
「違い」認める社会を学ぶ
港南区の市立南高校附属中学校は17日、2016年のリオパラリンピックや2021年の東京パラリンピックに出場した秦由香子さんによる講演会を行い、全校生徒が参加した。
秦さんは13歳で骨肉腫を発症し、右脚を切断。しかし、26歳で競泳を開始すると、その後トライアスロンに転向し、2回のパラリンピックで共に6位の成績を収めた。
秦さんは自分に自信を持てなくなった学生時代やアメリカ人パラアスリートのサラ・レイナートセン選手に影響を受け競技を始めたことなどについて講話。「自分はどう生きたいか。自分次第で大きく変わる」と説いた。
また、生徒からの「障害者を見かけた時に何ができるか」という質問に「海外では子どもが義足の人を見て『ロボットみたい』と言うと、親が『かっこいいね』と言う。しかし、日本は『やめなさい』と言って子どもを注意してしまう。マイナスの感情を抱かずプラスに捉えてほしい」と答えた。
今回の講演は横浜市の「パラリンピアン等による学校訪問事業」の一環。講演会を誘致した同校の深谷きらら教諭は「自分も学生時代パラリンピアンの講演を聞いて力をもらった。価値のある時間だった」と語る。
終演後に質問に訪れる生徒の姿も見られ、秦さんは「興味を持ってもらえてうれしい。それが理解への第一歩になる」と話した。
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