3月19日付で栄警察署長に就任した 大窪 太郎さん 鎌倉市在住 54歳
試行錯誤で釣果得る
○…金沢署副署長、県警本部生活安全総務課、生活経済課などを経て、栄警察署長に就任。栄区は警察学校時代を過ごした場所で「警察人生が始まった場所に戻ってきた」と若き日の志を胸に職務に当たる。「やはり一番の課題は特殊詐欺」と語り、区民の安全のため各種啓発活動に力を入れる考えだ。
○…鎌倉市出身。高校卒業後アルバイト生活をしていたが、「一生の仕事なら世のため人のためになることを」と警察官を志した。警察人生で「最も印象的な年」は機動隊に所属していた1995年。阪神・淡路大震災では神戸に、地下鉄サリン事件ではオウム真理教の拠点があった上九一色村に出動した。「どんな状況でも不安はない。人の役に立てるときはやる気が湧いてくる」と警察官魂を震わせる。
○…趣味は子どもの頃からという魚釣り。最近は月に一回程度、東京湾でスズキを釣っているという。そして「警察官の仕事も釣りに似ている」と語った。「釣りは通り一遍のことをやっていれば釣れるというものではない。警察も同様で、これをやっていれば犯罪が起こらないということはない。状況に応じて対策を練る必要がある」。仕掛けを変えて、犯罪抑止に知恵を絞る。
○…県警本部に勤務していた時「息子はサギ!?」のキャッチフレーズをチームで考案し、犯罪抑止につなげた。栄区は高齢化率が高く、昨年も1億円を超える特殊詐欺被害が発生。再び対策に取り組む。「特殊詐欺は複数の対策が相まって効果を発揮する。だが、やればやるだけ効果がでるものでもある」と経験から力説。「栄区を住んで良かったと思える街にしたい。区役所など関係機関と連携をとって治安維持に努める」と意気込みを語った。
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