栄警察署は6月25日、路線バス車内での有毒物質を使ったテロに対する訓練を神奈川中央交通(株)横浜営業所で実施した。8月に横浜で開催されるアフリカ開発会議で世界各国の要人が集まることに備えてのもの。
参加したのは同署に加え、神奈中バス、栄消防署、栄消防団、栄区役所、横浜栄共済病院の職員。通勤時間帯に刃物を持った男がスプレーボトルで薬品を撒き負傷者が多数発生しているという想定で、犯人確保や負傷者救護などが行われた。
専門部隊も登場
さらに、神奈川県警が持つ「NBCテロ対応専門部隊」も参加。この部隊は全国でも9都道府県にしかなく、理系の専門知識がないと入ることができない放射性物質、生物剤、化学剤を用いたテロに対応する専門集団だという。
同部隊は男が撒いた薬品の詳細な内容を特定。その情報が医療機関に回されることで負傷者救護に生かされたほか、防護服がないと近づけないエリアで証拠収集を行った。
終了後、塩田信之署長は「公共交通機関でのテロはいかに被害を減らすかと素早く復旧させるかが重要。意義ある訓練だった」と振り返った。
![]() 証拠収集をする専門部隊
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