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港南区・栄区 トップニュース経済

公開日:2025.07.10

栄区役所・ファミマ
食品ロスで市内初連携
「未使用」を4店舗で回収

  • 回収ボックスの前で合意書締結をする松永朋美区長(右)と藤田部長

 栄区役所は7月1日、コンビニ大手の(株)ファミリーマートと連携をした未使用食品回収を開始した。回収品を福祉施設・団体などに寄贈する「フードドライブ」の一環で、区内4店舗で受け付ける。同社と協定を結び食品回収を行うのは市内初の取り組み。

 栄区ではこれまでフードロス削減を目的として区役所やスーパーマーケットなど7カ所(6月末で1カ所閉鎖)で未使用食品を回収し、区社会福祉協議会やフードバンク団体を通じて必要とする人や団体に寄贈する取り組みを行ってきた。昨年度の回収量は851・9kgに上る。

 一方、(株)ファミリーマートも市内40店舗以上で未使用食品の回収を行い、各地域のNPO団体と協力して寄贈をしている実績がある。ただ、これまで栄区内の店舗では行っていなかった。

 同社神奈川リージョンの藤田善郎部長によると、「以前から栄区内で回収したいとの考えはあった」という。しかし、協力できるNPO団体などが見つからず実現には至っていなかった。

 ここに回収スポットを増やしたい区役所が声をかけたことで連携が実現。墨田区や世田谷区と類似の連携を行っているが、横浜市の区と連携するのは初めてとなる。

「ハードル下がる」

 区内には6つの店舗があるが、回収ボックスが設置されるのは鍛冶ヶ谷二丁目店、栄飯島町店、本郷小学校前店、横浜公田町店の4店舗。

 区担当者はコンビニにボックスが置かれることについて「時間を選ばずに持ち込めることが魅力」と話す。以前からあった回収場所は開庁、営業時間以外は持ち込むことができなかった。しかし、コンビニであれば24時間営業。「持ち込みのハードルが下がるのではないか」と回収量の増加に期待を寄せる。

 また、藤田部長は「地域密着の店舗でありたい。食品ロスは地域の中でも大きな課題で、解決に向けた取り組みは行政と共感できる」と連携の意義を説明した。

 持ち込みができるのは未開封かつ賞味期限が2カ月以上あり、常温保存が可能な飲食品。アルコール飲料は対象外。区によると、お土産やお中元、お歳暮でもらったものなど、自身で買っていない食品が持ち込まれるケースが目立つという。

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