港南区・栄区 文化
公開日:2025.07.17
港南区の加藤畳店主
万博内のイベントで講師
有限会社加藤畳店(港南区日野)の加藤智与志代表取締役がこのほど、全日本畳事業協同組合によるワークショップの講師として大阪万博に参加した。畳により親しんでもらうことを目的に、農林水産省が出展するブース内で行われたワークショップ。スタッフを希望した全国の畳店がボランティアで参加した。以前から市内でワークショップなどを通して畳の普及活動に取り組んできた加藤さんは「人が集まる万博に参加すれば、日頃の自分の活動にも生かせると思った」と参加の意図を語る。
当日は100人以上がブースを訪れた。当初、参加人数はミニ畳の作成で20人、畳の原料となるいぐさを使用したコースターの作成で40人と見込んでいたが、開始時間の午前10時30分から多くの人が訪れ、最終的にミニ畳作りは80人が体験した。加藤さんは続々と訪れる参加者へ丁寧に作り方を指導。当日の様子を「和室が減り、畳に触れたことのない子どもが増えている。しかし当日は老若男女、さまざまな人が参加してくれた」と笑顔で振り返る。参加者からは「畳の肌触りが心地よい」、「いぐさが良い匂いだった」など、好評の声が寄せられたという。
4月にはパシフィコ横浜で行われた国際会議の中でワークショップを行ったこともあり、今後は「インバウンドに向けた畳文化の普及にも挑戦したい」と意欲を見せる。
生産量が減少
加藤さんがこうした活動を行う背景には横浜畳組合連合会の会長としての危機感がある。農林水産省が7月に発表した資料によると、いぐさ農家の数は1996年に1030戸だったのが2024年は266戸まで減っている状況だ。「畳店より先にいぐさ農家がいなくなってしまうかもしれない」。魅力を発信して需要の向上を図る。ワークショップの参加を通して「今後も組合などの仲間と協力して畳文化を守っていきたい」と決意を述べた。
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