港南区　健康経営®通信【5】
人材確保に効果実感
清建開発株式会社

健康経営を語る波間社長

　企業が従業員の健康増進に力を入れることで、生産性向上、人材確保などにつなげる「健康経営」。市も独自の認証制度「横浜健康経営認証」を設けるなど力を入れている概念だ。実際に取り組む事業所を紹介する。

　第５回は港南区芹が谷の清建開発株式会社。下水道工事を手掛ける企業で従業員数は約12人。２０２４年４月から３段階中２番目の「クラスＡＡ」を取得している。

　波間拓郎代表取締役社長によると力を入れているのは健康診断。集計し、所見がある人には再検査を促す。さらに、がん検診の費用を会社で負担。希望者が検査を受けやすいようにした。「従業員には健康に長く働いてもらいたい。そのための費用は惜しまない」。その他にも休日の増加、残業の短縮、社内に運動ができるスペースを作るなど働きやすい環境づくりには余念がない。

ブランド力が向上

　波間社長が健康への意識を持ったのは社長に就任した６年ほど前。従業員の年齢層が高く、定着率にも課題があったため、若く長期で働ける人材の確保が急務となっていた。そこで、余暇を増やし仕事に集中的に取り組める環境へ改善。自身が別会社に勤めていた時、残業時間の長さから疲れが抜けず、仕事の効率が落ちたことを教訓とした。これにより離職率低下や若返りを実感しているという。

　また、採用にも関わる波間社長は求職者の反応も変わってきていると話す。「若い世代は健康経営などの認証制度を気にしている。取得すると会社のブランド力が上がる」。同社は健康経営の他、「横浜型地域貢献企業」「よこはまグッドバランス企業」「Ｙ-ＳＤＧｓ」を取得。それらは人材確保にも役立っている様子だ。「次は最高ランクの『クラスＡＡＡ』を取得したい」と話し、さらなる健康増進へ力を入れる考えを示した。

港南区福祉保健課

横浜市港南区港南4-2-10

TEL:045-847-8438

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