西区の藤棚、久保町などを区域とする第3地区町内会自治会協議会(天笠米蔵会長=写真右=)で、災害時にデジタル簡易無線を活用して地域内で情報を伝達する取り組みが進んでいる。
無線の活用を提案したのは、同区域内の久保町第三自治会の細田正会長=写真左。「避難が必要な大規模災害時に、行政からの連絡は地域防災拠点までは来るが、それ以外の避難所や自宅に残る住民がどう情報を得るか、前から不安だった」と細田さん。震災を機に、20年来の趣味のアマチュア無線の知識を活かし、誰でも簡単に扱える「デジタル簡易無線」の活用を天笠さんに呼びかけた。1台3万円程度と安くはないが、「災害時は携帯も使えなくなる。住民の安否確認や避難誘導、食糧の効率的な配布などに活用できれば」と協議会の資金での購入を決めた。一昨年から導入を進め、現在は各会長など16町内会で35台を保有する。
いざという時に扱えるよう、毎月指定した時間に担当者が細田さんとやり取りして通信訓練を重ねる。今では他の地域からの関心も高まっている。天笠さんは「いつか西区全体に広がれば」と話している。
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