野毛を盛り上げる新たな起爆剤として「野毛 ジャズde盆踊り」が9月13・14日の2日間、野毛商店街本通りを主会場に初めて行われる。横浜を発祥の地とするジャズと、アラメヤ音頭などで親しみのある盆踊りを組み合わせた、これまでにない試みだ。
現存する最古のジャズ喫茶「ちぐさ」が位置する野毛を舞台に、本通りにはメーンステージと2つのサブステージを設置。メーンステージでは、ジャズのスタンダードナンバー『A列車で行こう』を盆踊りにする世界初の「A列車音頭」をはじめ、ジャズの名曲が披露される。町内のジャズクラブ4店(ちぐさ・ダウンビート・ドルフィー・リトルジョン)では、地元で活躍するジャズミュージシャンらが舞台を飾る。主催は野毛商店街協同組合。
アラメヤ音頭に着目
今回の盆踊りイベントは、野毛の秋の一大イベントを立ち上げようと今年5月ごろに飲食店オーナーの藤澤智晴さんが発案。2010年に横浜市歌に踊りを付けた「アラメヤ音頭」が地域に浸透した実績を踏まえ、今回は横浜らしさである「ジャズ」に注目。ジャズをもっと根付かせるためにも、「ジャズと盆踊りのコラボが突破口になるかもしれない」(藤澤さん)と考えたという。
『A列車で行こう』に踊りを振り付けたダンス教室主宰の松井ゆきみさん=人物風土記で紹介=は、「浴衣でもジーンズでも踊りやすいように心がけました」と説明する。
会場の配置やステージ設計は、12年のちぐさ再建に関わった美術家の藤田龍平さんらが担当するなど、ちぐさを介したつながりでスタッフが集う。
藤澤さんは「野毛にはちぐさがあり、ここを媒介に人がつながり、輪が広がる。創業者の吉田衛さんのおかげです」と話し「日本のジャズが育っていった野毛を見つめ直す機会になれば」とイベントに期待している。
14日には、優秀な新人を発掘・表彰する目的で昨年始まった「ちぐさ賞」第2回の二次審査が、ジャズクラブ「ドルフィー」で正午から午後5時まで行われる。
吉田町と大綱引大会も
野毛と吉田町をつなぐ都橋では13日午後4時から、両町内青年部総力戦となる「大綱引き大会」も企画。両町内30人から50人規模のチームを編成し、長さ50mの綱で勝敗を決める。藤澤さんは「この綱引きで都橋の所属を野毛か吉田町か決めようと思っています」と笑顔で語った。
その他、会場には、東電福島第一原発事故で被害を受けた浪江町の支援イベント、「なみえ焼きそば」の販売も行われる。
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