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公開日:2025.12.11

本牧中3年市毛さん
城コンで2年連続受賞
祖先が築城した岡城を研究

  • 「石垣マニア」だという市毛さん。城巡りに欠かせない岡城のお守りと城のスタンプ帳を手に

  • 大分県竹田市にある岡城。少年期に同地で過ごしたことがある作曲家・瀧廉太郎が、この荒廃した岡城から着想を得て『荒城の月』を作曲したといわれる(市毛さん提供)

  • 岡城址の看板。奥に見えるのは上部がアーチ状になっている石垣、通称「かまぼこ石」で、他の城にはない岡城の特徴の一つだ(市毛さん提供)

  • 市毛さんが「岡城の石垣の中で1番好き」だという岡城大手門跡の石垣(市毛さん提供)

 日本城郭協会などが主催する「第24回城の自由研究コンテスト」で、本牧中学校3年の市毛愛理さんが3位となる「ワン・パブリッシング賞」を受賞した。自身の祖先である緒方惟栄(これよし)が築城した岡城を題材にした研究発表で、2年連続の入賞。

 同コンテストには全国の小中学生から201作品の応募があり、20点が入賞した。市毛さんは昨年初めて応募し、優秀賞を受賞。今年は順位を上げ、2年連続の快挙を成し遂げた。

 受賞作のタイトルは「岡城と豊前五城はなぜ築かれた?〜緒方三郎惟栄の真の意図〜」。昨年からテーマを継続して、平安末期から鎌倉初頭の武将・緒方惟栄が築城した大分県の岡城について研究。岡城は源頼朝に追われた義経を助けるため、豊前五城は義経の命により築いたとされる。今年は両城を現地踏査し、惟栄の事績や鎌倉期の歴史も織り交ぜながら30ページの論文にまとめた力作になっている。「2年連続で受賞できてうれしい」と市毛さん。

 入賞作品は12月20・21日にパシフィコ横浜ノース等で行われる「お城EXPO」で展示される。

大河ドラマの主役に

 市毛さんが歴史に興味を持ったのは、小学4年生の時。コロナ禍による休校中、姉の部屋で読んだ歴史マンガがきっかけで、江戸時代の町民文化に魅了されたという。その後、母方の祖母から祖先が岡城の築城者である緒方三郎惟栄であることを聞かされると、一気に城へと興味が移った。

 小4で初めて訪れた広島城から城巡りが本格化し、約6年間で60城以上を訪問。「毎年誕生日プレゼントは『城に連れて行ってほしい』とお願いしている」というほどの熱狂ぶりだ。城の魅力は人物や歴史など「城にまつわるストーリー」だと語る。自宅の部屋には城の絵図や城グッズが飾られ、研究はまさに「推し活」のようだ。

 市毛さんは「今後も研究を続け、惟栄のことをもっと多くの人に知ってもらいたい。夢は惟栄を大河ドラマにすること」と力強く語った。

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