JR石川町駅南口の「ひらがな商店街」に3月12日、地域の集いの場「マーケットテラスカフェ石川町」=中区石川町2の26・1階=がオープンする。このカフェは国の商業自立促進事業を活用して空き店舗を整備したもので、商業者をはじめ住民や来街者をつなぐことが目的。同商店街の佐藤晃一会長(44)は「地域の横のつながりを広げ、まちづくりにつなげたい」と期待する。
ひらがな商店街は、JR石川町駅南口直結で、多くの来街者が訪れる地域。この地域では、3年ほど前から近隣商店街の若手が中心となりイベントを開催するなど、商業活性化の動きが活発になってきていた。その一方で、商業者と住民との横のつながりが希薄になっており、同商店街会長で地域住民でもある佐藤さんは、商店街として地域とのかかわりを強化し、まちを活性化させたいとの思いから、様々な取り組みを模索してきた。
昨年4月、コミュニティカフェ施設の整備および空き店舗への新規事業者誘致事業として、経産省が実施している「地域・まちなか商業活性化支援事業」に応募。その結果、同7月に採択され支援が決定した。
今回、オープンするカフェは約90平方メートルの広さがあり、飲食物を提供するだけでなく店内には棚のような87の小箱を設置。そこをボランティア団体や同好会をはじめ、地域で活動する団体や個人に有償で貸出し、PRの場としての活用を促す。同じ建物の4階には、ワークショップや講演会などができるレンタルスペース(約40平方メートル)も開設する。
運営団体の設立も
ハード面の整備はひらがな商店街が行い、企画・運営は、このほど設立される「(一社)横浜まちクリエイティブ」が担う。同法人の理事長には、10年近く前から、まちづくり活動に積極的に取り組んできた石川商店街会長の大島重信さん(44)が就く。大島さんは「人と地域をつなぐ手助けをしたい。個人のアイデアを発信し共有できる場になれば」と話している。
同カフェ事業の発起人である佐藤さんは、集う人が互いの活動を知り、つながることで新たな取り組みの創出をねらう。「商業者と住民、また世代を超えたつながりを生む場にしたい。ゆくゆくは、まちづくりにつなげていきたい」と佐藤さんは期待する。
同カフェの本格稼働は3月20日以降の予定。
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