中区・西区・南区 文化
公開日:2019.07.11
三渓園
蚕通し紡いだ縁5年目
富岡市から預かり飼育展示
三渓園内の古民家「旧矢箆原(やのはら)家住宅」で群馬県富岡市から預かった蚕200頭の飼育が始まった。
世界遺産として知られる富岡製糸場を同園創設者の原三渓がかつて所有、経営していたことが縁になり始まったもので、今年で5年目。同園のボランティアが、幼虫が繭をつくるまでの間、交代で餌やりや掃除、来客への説明などを担っている。
「マニュアル通りにやっても生育が悪かった過去の経験を踏まえ、独自の工夫を重ねてきた」と初年から関わる柴田忠敬さん。脱皮前の「眠」と呼ばれる期間が明けたタイミングを見極めるのが難しいという。
繭は7月下旬頃に富岡市へ返納し、製糸場内で行う糸をたぐる実演や体験などに活用される。
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