MM21街区NEWS㉙ 食品廃棄物による電力活用 パシフィコ横浜、循環型エコシステム導入
会議室や展示場、ホテルを1カ所に集約した「オール・イン・ワン」をコンセプトに設計された国内最大級の複合MICE施設「パシフィコ横浜」。今年8月から食品廃棄物を使って発電した電力を活用する循環型エコシステムを導入した。
施設内で廃棄された食品をメタン発酵させて発電し、その電力分を臨港パークで使用するというもの。
これまでも協力を得てきたJFEエンジニアリンググループの新しいサービスを利用した。産業廃棄物を燃料として発電し、その電力を発生元施設に提供する場合に、廃棄物の処理量に応じて電力料金を割り引くというサービスで、2017年4月に開始。パシフィコ横浜では同サービス開始当初から、汚れたプラスチックなどの廃棄物処理に同サービスを活用してきたが、このほど食品廃棄物においても導入できることになった。
MM地区への広がりに期待
パシフィコでの年間食品廃棄物の排出量は約20トンを見込み、その廃棄物からの発電量により、電気使用量約8700kWh相当をまかなう計算だ。臨港パーク内の外灯やトイレ、駐車場などに使用される。9月20日開幕のラグビーW杯期間中は、大型スクリーンによる「ファンゾーン」が設置されることもあり、そこでも循環型の電気が役立つことになる。
同施設では「食品廃棄物による発電量はごくわずかですが、循環型エコシステムに取り組むことで、サスティナブル(持続可能)な施設運営の実現を目指していきたい」と話した。また、このような環境への負荷を抑えた取り組みがみなとみらい21地区に広がることも期待する。
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