記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 7月29日18:51更新
【横浜IR実施方針、8月公表は「難しい」林市長】
横浜市の林文子市長が7月29日の記者会見で、8月を予定していたいカジノを含むIR(統合型リゾート)事業の「実施方針」公表は「難しい」と話したようです。
当然といえば当然の見解。踏まえるべきとする国の基本方針が示される見込みがないからです。6月30日の常任委員会での平原敏英副市長をはじめとした当局の答弁内容からしても、横浜市は、実施方針の8月公表がかなり難しい状況にあることは明らかでした。
一方で、これまで横浜市は、国の基本方針が示されていなくても自治体独自で実施方針の公表は可能だという姿勢を示していたと指摘する議員もいます。そして、ここにきて、横浜市のIR計画がずれこむのは「国の責任」という状況を作り出しているという見方があります。
いずれにせよ、市が示しているIR事業の方向性では、横浜市の将来の財源はカジノを含むIRにかかっているように読み取れます。このような横浜市の将来を左右する市民にとって「超」重要案件については、やはりもっともっと行政と市民、また市民同士での議論が必要だと思います。
市も、市民説明会はまだ終わりではないとしています。新型コロナの影響で中区から始まった説明会はまだ6区で開かれていない状況。市は代替として動画をウェブサイトで配信しましたが、まさにこれを事前に確認したうえで市民との議論の場を持つ環境整備に全力を尽くすべきです。(S)
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