NPO法人美術保存修復センター横浜=中区弥生町2=は、寄付金を活用し公共施設が持つ絵画などの美術品を修復する新規プロジェクトを立ち上げた。第1弾として8月10日から、真鶴町立中川一政美術館の油彩画の修復を開始した。
対象作品は一辺が70cm超の『海の村落』(1963年)と同約90cmの『福浦』(53年)、1mを超す『福浦突堤』(66年)の3点。バラを題材にした作品で著名な中川一政は、日本洋画壇をけん引した一人で今年は没後30年の節目にあたる。
同センターでは、寄付金で絵画修復する取り組みを広く周知することで、少しでも文化意識の向上につながればと新プロジェクトを開始。同センターの内藤朝子さんは「絵画は修復できるということを知ってもらいたい」と話していた。
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