横須賀・三浦 社会
公開日:2026.02.13
上町商店街看板建築
「街の宝」続くストーリー
ギャラリー開設、漫画家の青木さん
横須賀市の上町商店街の特色である「看板建築」を活用して、新たな文化の発信拠点を築こうとする動きがある。仕掛け人は、同市在住の漫画家でイラストレーターの青木光恵さん。昭和初期の面影を色濃く残す商店街の一角をギャラリーとして再生させ、アートと文化交流による街の活性化を目指す。
看板建築は、関東大震災後の復興期に流行した日本独自の建築様式。銅板を鱗(うろこ)状に張った外壁やレトロな装飾は一見すると西洋風のデザインだが、その実体は日本の伝統的な木造建築の正面だけを装飾したもの。当時、店舗併用住宅として全国各地で建てられたが、近年は再開発や老朽化により姿を消しつつある。上町では、大規模な開発の手が及ばなかったことなどを理由に、奇跡的に戦前からの街並みが守られてきた。
青木さんは数年前、別の店舗で個展を開いた際に、街の風景に溶け込む看板建築に一目ぼれ。ギャラリーに適した物件を探す中で、長年化粧品店だった店舗が賃貸に出る情報を得て即決したという。
建物はかなりの部分で老朽化が進み、修繕を必要とする状態だが、当時の洋風建築の意匠を伝える「上げ下げ窓」など、貴重な構造物を可能な限り維持しながら保存活用していく考えだ。
計画中のギャラリーでは、自身の原画のほか、漫画やポップアート作品を手掛ける作家による企画展のほかワークショップを構想。看板建築が持つ独特の「和洋折衷」の雰囲気を活かした空間作りを目指す。カフェ機能も持たせる計画だ。
今年5月の開設に向けて準備を進めており、改装費の一部を手当てするためにクラウドファンディングを立ち上げる。
商店主の創意工夫の結晶
上町商店街で2月8日、開催中の「上町文化回遊」の一環として、改装前の看板建築を観察するワークショップが開かれた。横須賀市自然・人文博物館の学芸員で近現代都市史担当の亀井泰治氏が、看板建築が当時の商店主たちの創意工夫の結晶であることを説明。木製の窓枠や塗り重ねられたペンキの質感が建物の表情を決定づけていることが伝えられた。青木さん=写真左=も加わり、地域のアイデンティティの継承などをテーマにトークを繰り広げた。
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