戻る

中区・西区・南区 トップニュース文化

公開日:2022.01.01

横浜中華街
西方守は白虎神
平和と平安願い「延平門」

  • JR石川町駅の近く、市立みなと総合高校と市立港中学校の間にある延平門。幅は約12m、高さ12m

 今年は寅(トラ)年。東洋で最強の動物の一つと考えられているトラ(虎)が守り神となっている門がある。横浜中華街の西の入口に立つ延平門だ。白虎を守護神とし、門柱は西方の色とされる白に塗り上げられている。



 横浜中華街には10基の門が建つ。その中でも東南西北の4基は重要な意味がある。



 東は青龍神、南は朱雀神、西は白虎神、北は玄武神の聖獣四神が守る。白虎が守る西方は、平和と平安の安らぎが末永く続くことを願い「延平門」と命名された。東南西北の各方位に四神を据えたこのような街づくりは、中国の古代科学である風水に基づいたものだ。東の朝陽門は青色に、南の朱雀門は赤色、北は黒と、それぞれの守護神に基づく色となっている。



毘沙門天の使い



 虎は、東洋では最強の動物の一つとして考えられており、決断力と才知の象徴とされてきた。横浜市八聖殿郷土資料館=本牧元町=の相澤竜次館長は「虎は武功の神、財宝を守る神とされている毘沙門天の使いの動物としても知られ、縁起物としても親しまれている」と説明する。また「虎には魔よけの意味もあり、全国各地で作られている張子の虎は、魔除けの願いを込めたものが多い」という。さらに、虎は子どもを大切に育てる動物とされ、大切にして手放すことができない秘蔵品、貴重なものを「虎の子」と例えるのは、そこに由来するようだ。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

中区・西区・南区 トップニュースの新着記事

中区・西区・南区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS