中区山手町にある米国国務省日本語研修所に所属する外交官2人が6月10日、中区本郷町の平井恵利子さん宅で和食料理に挑戦した。レストランなどでは味わえない家庭料理に2人とも「美味しい」と満足そうだった。
調理したのは「サクサクとり天御膳」。鶏のむね肉とかぼちゃの天ぷらをメインに、長芋の明太マヨ焼き、春雨サラダ、味噌おにぎり、豆腐だんごの冷やしみたらしなどと品数豊富。平井さんの家族において人気のメニューだという。
参加したのはハワイ出身で日系4世のニール・ムラタさん(40)とカリフォルニア出身のロバート・マクドナルドさん(42)、教官の小林ますみさん。事前に平井さんが用意した複数のメニューの中から「とり天」を選んだ。ムラタさんは「天ぷらが大好きです」と話していた。
日常会話の練習にも
平井さんが料理教室を始めたのは昨年。以前、近所の92歳の女性に週2回手料理を届けていた。その際に感謝されることが喜びとなり「料理で人の笑顔を作りたい」と、教室を開いた。
日本語研修所の外交官を受け入れるようになったのは今年から。外国人相手の会話ボランティアに関心のあった平井さんが、教官の一人と知り合ったことで実現した。研修所では専門分野の日本語に取り組む一方で、この料理教室は日本の家庭料理を知るのはもちろん、日常会話の練習にもなっているようだ。参加はマクドナルドさんが3回目、ムラタさんは2回目。以前は巻きずしやメンチカツなどを食した。
マクドナルドさんは日本食について「素材の味を大切する」と魅力を語った。ハワイの和食を知るムラタさんは「ハワイとちょっと違う。100%、日本の家庭料理が食べられてとてもうれしい」と満面の笑みで語っていた。
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