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中区・西区・南区 コラム

公開日:2022.09.29

トップインタビュー
「社会課題を ITの力で解決」
株式会社アイネット 坂井 満  代表取締役兼社長執行役員

 -御社の事業内容について教えてください。

 「IT企業としてソフトウェアを作るほか、自社で4棟のデータセンター(戸塚区)を保有し運用しています。両方を扱うのは業界では珍しく、約1200人のエンジニアが在籍。創業当時から行うガソリンスタンドの業務処理事業は現在全国シェア1位です。室内CO2をモニタリングしてコロナの感染リスクを減らすデータ分析サービスや、介護状態に合わせた介護タクシーを配車するアプリ(行政と実証実験中)など市民に身近なものから、役割を終えた人工衛星などを除去する『宇宙のごみ掃除』まで、社会課題をITの力で解決しています」

 -4月に新設されたSDGs推進室の取組は。

 「SDGsを企業として推進するのはもちろん、社員が自分ごととして捉えられるよう啓蒙の意味も含めて新設しました。それ以前から障害者雇用の促進や、創業者の池田典義が設立した『アイネット地域振興財団』を通じて、県内で社会貢献活動を行う団体を支援する寄付を毎年実施。子育て中の社員の声から生まれた『働くママ応援し隊』は横浜の保育施設情報をまとめたサイトで、IT技術を生かした社会貢献活動です。働く保護者目線で検索のしやすさや情報の鮮度にこだわり、8月のリニューアルではさらにコンテンツを充実させました」

 -今年、市と県に各5百万円寄付されました。

 「中区間門で創業し、昨年で50周年。現在もみなとみらいに本社を構えるなど、長年横浜に育ててもらった会社として地元に恩返しする気持ちで寄付させて頂きました。私自身横浜生まれで、幼い頃は近所の神奈川大学が遊び場、家族のおでかけは中華街や山下公園。勤めもずっと横浜で、野毛は昔から大好きな場所。地元への思い入れは強いですね」

 ―市への寄付は温暖化対策に活用されますが、自社の環境対策は。

 「電気消費量が多いコンピューターを扱う当社は、環境への配慮が不可欠です。自社のデータセンターでまとめて処理して消費電力の削減につなげるほか、屋上に打ち水やすだれをかけるなど、日本古来の知恵を生かした省エネも進めています。泉区の自宅近くではホタルが見られる場所がありますが、この豊かな自然環境を未来に残していくためにも、我々が今できることから取り組んでいきたいと思います」

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