中区日本大通に外資系ホテル「シタディーンハーバーフロント横浜」が6月14日に開業した。NTT都市開発が開発を進めてきた「横浜日本大通りプロジェクト」の一環。駅直結の滞在型ホテルとして、街と人をつなげる体験型プログラムを設けるなど、横浜に新たなにぎわいの創出を目指している。
ホテルは、NTT都市開発が所有するビルの跡地を利用して建設。NTT都市開発のグループ会社であるUDホスピタリティマネジメントが経営、運営は世界14ブランドの宿泊施設を展開するアスコット(本社・シンガポール)が担う。
シタディーンブランドとしては横浜初、国内5施設目。地上17階建てで242室。約半数の客室にキッチンや洗濯乾燥機を完備しており、1泊から長期滞在まで対応するほか、愛犬と一緒に泊まれる部屋も設けている。同社によるとキッチン付きの部屋は、長期滞在だけでなく、子育て世代の需要も高いという。1階には朝食会場を兼ねた喫茶店「珈琲館」と横浜発祥の洋菓子店「ストラスブール」が同日オープンした。
新たなにぎわいを創出
同ホテルでは横浜の街の歴史や文化を伝える体験プログラムとして、歴史的建造物やカフェなどを巡る街歩きツアーや、パン食文化発祥の地であることからパン教室なども予定。またホテルの開業に先駆けて、みなとみらい線「日本大通り駅」直結の出入口を新設。3月15日から利用が始まっており、地域に新たな動線が生まれた。
6月14日の開業当日に行われたオープニングセレモニーには、平原敏英横浜市副市長をはじめとする来賓や関連企業の代表が登壇。NTT都市開発の辻上広志社長は「ホテルやコーヒー、バウムクーヘン、電話交換業務など日本の発祥地としてゆかりある横浜で再結集した。横浜の活性化に貢献し、街と一体となって地域の皆様に長く愛される施設にしたい」とあいさつ。ホテルのコミュニケーションツールとなっているコーヒーで、鏡開きが行われた=写真。
中区西区内にホテルの開業が続くなか、辻上社長は跡地利用を検討した際、今後増えるインバウンドを含めた観光客やビジネス需要を見越し、横浜の魅力創出を考えた結果がホテルだったと説明した。
中区・西区・南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|