聖光学院高等学校=中区滝之上=の2年生4人が、全国の高校生対象ビジネスアイデアコンテストで決勝進出を決めた。アプリで健康情報などを集約し、気軽に保健指導が受けられる仕組みを提案する。大会は3月9日と10日に都内で行われる。
出場する「マイナビキャリア甲子園」は、企業や団体が出題するテーマに対し、高校生が課題解決に挑むビジネスコンテスト。10回目となる今年は全国から2736チームが応募した。イノベーション部門とクリエーション部門に分かれ、書類審査、動画審査、企業にプレゼンする準決勝大会を突破した各6チームが決勝に進む。
聖光学院の4人は(株)TIS=本社・東京都新宿区=が出題したテーマを選択。ヘルスケアをテーマに、デジタル技術を使った未来の医療・健康サービスを提案するというもの。イノベーション部門での優勝を目指す。
今後、独身世帯が増え健康管理がおろそかになる人が多くなると予測した4人。同社の持つAIやデータ分析のノウハウを活用して、ヘルスケアサービスの変革を構想する。
利用者の日々の購入品から栄養摂取情報を把握し、それと健康診断の結果とひもづけて分析・解析。そのデータから利用者は保健師による指導が気軽に受けられ、生活習慣が可視化できるという仕組みだ。健康保険組合などでアプリを広め、実績をつくって協会けんぽなどの公的機関へ無償提供することを描く。
直前までアイデア練る
準決勝の前には協会けんぽ神奈川支部にヒアリング。想定していたニーズと異なり、急きょプレゼン資料を差し替えた。
現在は企業からのフィードバックを受け、マネタイズの仕組みや利用者などから得た情報の活用方法を充実させるため、プレゼン内容を再考しているという。
チーム代表の小林智将さん(16)は「優勝が1番の目標だが、負けたとしても悔いなく終わりたい。見ている人を楽しませるプレゼンがしたい」と意気込む。受験を前にメンバーで何か成し遂げたいと大会に応募した4人。「優賞賞品の100万円分の無期限海外旅行券で海外でバーベキューしたい」と話していた。
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