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中区・西区・南区 社会

公開日:2024.06.04

西戸部羽沢西部公園
縁日で防災楽しく学ぶ
地域の中高生が企画

  • 洗面器など身近な品を使ったバケツリレー

  • ジャッキの使い方を体験する子どもたち

 「こどもぼうさい縁日」が5月25日、西区にある西戸部羽沢西部公園で行われた。

 主催は一本松まちづくり協議会と羽沢西部自治会。横浜市都市整備局防災まちづくり推進課と地域の防災活動の魅力化を支援するNPO法人プラスアーツが企画協力し、周辺地域の子どもたち約30人が集まった。

 同自治会は子どもが地域の行事を考え運営する「子ども企画」を1年ほど前から行っている。今回、中高生が中心となり楽しく防災を学べる縁日を開催した。

 同法人の勉強会を受け、地域の縁日で元々行っていたゲームの中に防災について学べる仕組みを加えた。

 傾斜させた盤上で球を転がし得点を狙う「なんでも使ってコリントゲーム」では盤上を瓦礫に見立て、てこの原理を使ってぬいぐるみを救出したり、ジャッキを使い盤を持ち上げたりと災害時に役立つ道具を体験。クイズの答えの的を狙う「ぼうさい輪投げ」では災害時に取るべき行動などを学んでいた。

 バケツリレーでは、公園に設置されているマンホールトイレの1回の水洗に必要な80リットルを実際に運んで流した。災害時の使用方法を身をもって体験していた。

 企画に携わった作中日々織さん(15)は「みんなでアイデアを出し合った。たくさんの子どもたちが来てくれて嬉しい。地域の人と関わるきっかけにもなった」と話した。

主体的・続持的な活動へ

 同協議会は2008年、住宅密集地である地区の防災上の課題改善のため、行政などと連携し住民が主体的に行動する計画案を作成。市の「地域まちづくりプラン」に認定された。今年3月には、住民の15年来の思いが叶い、災害時に地域の「いっとき避難所」となる同公園が開園した。

 市の担当者は「地域の人が楽しめ、やりがいを感じられる防災活動が広まれば、課題である担い手も増える。主体的で持続的なものになっていくと思う」と話す。

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