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公開日:2025.10.30

大光院宮林雄彦住職
法務大臣から感謝状
刑務所で更生活動に尽力

  • 法務大臣から感謝状を受けた宮林住職

回数は400回以上

 南区三春台にある大光院の宮林雄彦住職にこのほど、法務大臣から感謝状が贈られた。宮林住職は教誨師として長年、横浜刑務所=港南区=で受刑者に更生活動を行っており、その回数は400回を超える。宮林住職は「継続してきた活動に光が当たり嬉しいです」と笑顔で話す。

 教誨とは、刑務所などの矯正施設で受刑者の育成や精神的救済を目的に行われる法話・法要などの活動で、教誨を行う人を教誨師と呼ぶ。受刑者の希望に沿って各宗教各宗派がそれぞれ担当する。横浜刑務所では現在、約20人が教誨師として活動している。

読経や写経を

 宮林住職は父から継ぎ、23年前から同刑務所で年に20回程度活動する。1回に4〜8人の受刑者グループを対象に、1時間かけて季節の法話や読経、写経などを行う。また、希望すれば受刑者個人も担当し、先祖などへの供養も実施する。「どんな罪を犯して、刑務所に入ることになったのかはわからないが、教誨を望む方は皆、真面目に取り組んでいます」と様子を語る。

 3年前にも教誨活動で法務大臣から表彰状を受けた宮林住職。長年受刑者の精神の拠り所となる中で、当初は落ち着きがなかった受刑者が丁寧に写経できるようになるなど、改心していく姿を見てきた。今後の活動に向け宮林住職は「教誨活動が少しでも受刑者の心を整え、改心することにつながればと思います。再犯を絶つためにも、今後も続けていければと思います」と話す。

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