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公開日:2026.09.24
中区の医師 木村至信さん 「がん検診に行って」 胃がんを公表、自身の経験を動画で発信
9月はがん征圧月間―。中区在勤の医師でミュージシャンの木村至信(しのぶ)さんがこのほど、胃がんと診断されたことを公表。自らの経験を生かしてがん検診の大切さを広く伝えようと、YouTube動画やライブなどを通じて、精力的に発信している。
木村さんは耳鼻咽喉科の現役医師でありながら、「木村至信BAND」のボーカルを務め、FMヨコハマでレギュラー番組を持つなど幅広く活躍してきた。2020年に馬車道でクリニックを開業して丸6年。日々の多忙さもありその間は検診を受けてこなかったが、経過観察中の子宮頸がんも気になり今年3月に検診を受けたところ、初期の胃がんが発見された。「何の症状もなく、なんで私がという思いだった」と振り返る。公表しない選択肢もあったが、検査の辛さや患者になって初めて分かった実情を伝えることが医師としての使命と考え、闘病しながらの発信を決意した。
検診率の向上目指し
7月下旬に腫瘍摘出手術を受けた後、8月29日のワンマンライブでは白衣姿で壇上に立ち、「がんで死なない生き方」と題した講演を行った。2人に1人ががんになる時代、横浜市では早期発見のため、65歳以上のがん検診を無償化している。しかし欧米諸国のがん検診受診率が70%以上なのに対し、横浜市は約50%と全国平均は上回っているものの受診率は依然として低い状況だ。木村さんは「私もそうでしたが面倒くさい、時間がかかるという理由で検診をしない人が多い。行政の補助など恵まれた環境があるにもかかわらずです」。一方、検査方法によっては初期がんは見つけにくいとし「企業の健診がバリウムであれば必ず胃カメラで検査してほしい」と訴える。
木村さんは現在、「がんで命を落とす人を一人でも減らし、日本の検診率を上げたい」と、YouTube動画で情報を発信。紹介状の依頼方法や保険適用での受診ポイントなど、現役医師ならではの実践的ノウハウを赤裸々に解説し、検診の心理的・費用的なハードルを下げる試みを続けている。「コロナ禍による受診控えもあり、進行がんで見つかる人が増えている。がんは年齢や職業、時期も関係なく誰にでもなる可能性がある。一人でも多くの方が命を落とさないよう、症状がなくても必ずがん検診を受けてほしい」と話し、家族や友人にも勧めるよう強く呼びかけた。
次回のがん講演会&ワンマンライブは、11月28日(土)に県民共済みらいホールで開催される。
- 関連リンク
- 木村至信BAND公式YouTubeチャンネル
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