南区福祉保健センターのセンター長で保健師の海原逸子さん(57)が5月2日、「県看護賞」を受賞した。看護分野で顕著な功績があった人に贈られる同賞。海原さんは、約20年前、港北訪問看護ステーション開設に尽力。行政と医師会の理解と連携を促進し、以降の市内の訪問看護ステーション開設に大きく貢献したことが評価されての受賞となった。
同賞は県が毎年行うもので、県民に看護への理解を深めてもらうことが目的。今回は看護師7人、保健師2人、助産師1人の10人が選ばれた。昨年は南区役所福祉保健課長の高橋節子さんが受賞しており、2年連続で区職員が選ばれた。
訪問介護拠点立ち上げ
海原さんは、1978年に横浜市に入庁。92年から港北区で勤務。その後、市医師会に派遣され、それまで訪問看護ステーションがなかった神奈川県でモデルケースを作るべく奔走。「家庭訪問をたくさんして、とにかく利用者の声に耳を傾けた。行政の取り組みを外から見るいい体験だった」と振り返る。医師会からの理解を得ることに苦労したが、開設した港北訪問看護ステーションは、各地で評価を受けた。
09年からは、行政運営調整局(現・総務局)の職員健康課長として、心身ともに元気に働ける職場づくりに努めた。それまで待機していた相談員を現場へ積極的に派遣。「現場に繰り出す保健師ならではの考えだったのでは」と話す。
「最近は、責任職として組織全体を見ることに努めていた。しかし、地域に出て人と接する保健師の原点を思い出せた」と受賞の感想を述べる。昨年から現職に。「まだ区政の中で力を発揮できていない」と語り、「元気な高齢者を増やしたい。少子化が進む中、虐待防止など、子どもが安心して暮らせる南区を作りたい」と目標を掲げた。
南区版のローカルニュース最新6件
|
|
高田市議の後援会発足3月28日 |
|
|
|
|
<PR>