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自販機導入で防犯カメラ無料設置 中里「カギの横浜ロックサービス」が新事業
合鍵の製作やセキュリティ工事を手掛け、今年で創業13年目を迎える「カギの横浜ロックサービス」(横山篤朗社長)が、飲料専用自動販売機の『導入または入れ替え』で防犯カメラを無料設置する新しいサービスを始めた。
南中同級生と再会
「防犯を提供する立場の企業として、地域の犯罪抑止に貢献できることはないか――」。そう考えていた同社の横山社長は1月、南中学校在学時の同級生だった佐藤邦雄さんと偶然再会。自販機の設置業者に勤める佐藤さんと近況を報告する中で、互いが力を合わせてできる「ビジネス」と「地域貢献活動」を一体化させることができないかという話題が上った。
暗い夜道の”街灯”
近年、自販機を壊してつり銭を抜き取る『自販機荒らし』などの犯罪が上昇傾向にあることに着目した横山社長。同社が防犯カメラを提供することで、その被害を防ぐことと同時に、周辺での犯罪を抑止する地域貢献の役割を担うことができると考えた。
横山社長は「地域の『安全と安心』に向けた取り組みとビジネスをどのように結びつけられるかを考えていました。明るい自動販売機は、人通りの少ない暗い夜道では街灯代わりにもなります」と期待する。
負担は維持費のみ「入れ替え」に対応
自動販売機の設置は個人・法人問わず可能。防犯カメラは通常、設置に20万円〜30万円が必要とされているが、その費用が一切不要になる。また、大手専門企業が担当する自販機の設置費用に関しても無料。依頼者は自販機の維持費用だけを負担すればいい。設置は立地条件(幅116cm×奥行54cmの空きスペースが必要)などの審査に通れば1週間前後でできる。
横山社長は「設置する場所にもよりますが、自販機の売り上げで月に2万円〜3万円の収入を得ることも可能です」と話す。
現在、すでに自販機を導入している場合、機器を『入れ替える』ことでカメラを無料設置できる。横山社長は、「これまで設置していた機器が古くなった、『自販機荒らし』に遭って困っている、防犯カメラを付けて安心したい、などの場合は、ぜひ『入れ替え』をご検討ください」とすすめる。
市が認める信頼企業
同社は、地域を意識したボランティア活動などの社会的事業に取り組んだことが評価されて2010年、市から「横浜型地域貢献企業」の最上位認定を受けた。また、従業員が求める働きやすい職場づくりをすすめたとして「グッドバランス賞」を受賞。社会が必要とする企業として、さまざまな分野で高い評価を受けている。
横山社長は「意欲を生み出す環境作りと地域貢献活動は企業の役目として大切なこと。地元で積極的に取り組みたいです」とさらなる飛躍を見据える。
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