堀ノ内睦町地区の住民有志らのグループ「わいわい食堂」が1月21日、睦地域ケアプラザで「こども食堂」を初めて開いた。小学生や保護者などが訪れ、食事やゲームを楽しんだ。同グループは親子らが集まる地域のコミュニティとして今後も月に一度、定期開催し、子どもの居場所づくりを進めていく。
「こども食堂」は子どもに無料か安価で食事を提供する取り組み。貧困家庭や孤食に悩む子どもらに安心して過ごせる場所を提供しようと始まり、子どもから高齢者までが集まる地域コミュニティとしての役割を果たす場所でもある。
「わいわい食堂」は堀ノ内町在住の西村末子さん(72)を中心とする主婦ら11人で結成された有志グループ。高齢者への配食ボランティア団体代表や民生委員なども務める西村さんは、「こども食堂」をきっかけに親子や高齢者など、3世代交流が育める地域の居場所づくりを推進しようと、昨年10月、睦地域ケアプラザにこども食堂の開催を提案。プラザ側が快諾した。
堀ノ内睦町連合町内会の協力を得て、地区内掲示板にポスターを貼るなどして広報を推進。食材購入などの活動資金はボランティアグループからの寄付などが支えになった。
地元商店に協力呼びかけ
当日は子ども5人と大人1人が参加。カレーライスとコールスローサラダ、デザートのセットが子ども100円、大人300円で提供された。男子児童は「友達に誘われて一緒に来た。カレーがおいしかった」と話した。今後も第3土曜日に同ケアプラザで開催を継続。献立はカレーライスに統一するという。
同ケアプラザ地域活動交流コーディネーターの森博昭さんは、「(食事と併せて)子どもたちが学校の宿題するようなことも企画したい」と展望を語る。西村さんは「誰でも来られる『カレーが食べられる場所』としてスタートさせた。ボランティアの輪も広げていきたい」と話す。今後は放課後の児童らが利用する「放課後キッズクラブ」への広報なども検討するほか、地域商店などに募金箱を設置するなどし、活動に必要な資金面の支援を呼びかけたいという。
南区内では南太田の常照寺で市民団体「横浜てらこやネットワーク」が運営するこども食堂が昨夏から開催されている。また、社会福祉法人「たすけあいゆい」が運営する南吉田町のコミュニティーサロン「おさん」で小中学生に低料金での食事提供、学習支援などを行う横浜市のモデル事業が進められている。
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