蒔田町の横浜英和学院が心臓の難病「拡張型心筋症」を抱える男児・稲本啓(ひろ)ちゃん(2歳3カ月)が米国で手術が受けられるようにと募金活動を進めている。
啓ちゃんは茨城県土浦市在住の稲本創さん・麗子さん夫妻の次男。生まれて間もなく心臓に異常が見つかり、入退院を繰り返してきた。現在は一時的な措置として小児用の補助人工心臓を装着しており、今後、生きるためには移植手術を受けるしかない。手術には渡航費などを含めて約3億1千万円が必要。
伯父・教員が呼びかけ
麗子さんの兄で啓ちゃんの伯父にあたる栗原義一さんは横浜英和小学校で教諭を務める。1月、栗原教諭は伊藤美奈子学院長に事情を説明。伊藤学院長は「心を清め人に仕えよ」という校訓の下、学院をあげて募金活動等の支援を進めることを決めた。
小学校をはじめ、横浜英和幼稚園、青山学院横浜英和中高に通う子どもや保護者らに呼びかけ、2月に約190万円を募金。2月11日、26日には栗原教諭と小学生、保護者らが横浜駅周辺で募金活動を行った。栗原教諭は「啓のためにできることをやっていきたい」と決意を語る。
現在は創さんの友人が設立した「ひろくんを救う会」が全国で支援を呼びかけている。創さんは「温かい支援に感謝します。一日も早い手術が必要です。今後も支援の輪を広げていただけたら」と話す。寄付などの問い合わせは同会事務局【電話】029・826・8565。
南区版のローカルニュース最新6件
|
|
高田市議の後援会発足3月28日 |
|
|
|