京浜急行線の日ノ出町駅から黄金町駅間の高架下にトレーラーハウスを使用した宿泊複合施設「タイニーズ横浜日ノ出町」が4月28日にオープンした。宿泊施設のほか、カフェと大岡川での水上スポーツのための更衣室などを整備。所有者の京浜急行電鉄=東京都港区=は、新たな利用者によるにぎわい創出につながることを期待する。
「タイニーズ」は高架下の約500平方メートルに施設が並ぶ。宿泊施設は、いずれもトレーラーハウスを使い、家族向けと男女別の3棟を設置。また、ハンバーガーや横浜のクラフトビールなどが味わえるカフェラウンジがある。5月3日から5日には映画祭を開催し、今後もトークイベントなどを開いていく。ほかにも、大きなサーフボードの上に立ってパドルをこいで進む「SUP」利用者のために、更衣室やシャワーを設けた。
日ノ出町駅から黄金町駅間の高架下周辺は2000年代初めに売春などを行う違法飲食店が軒を連ねていた。05年1月に県警による「バイバイ作戦」により、一斉摘発。その後も地域住民と行政、警察が協力してアートを柱にしたまちづくりが進められ、京急電鉄もその方針に沿って取り組みを進めてきた。
有効活用進む
京急は13年、黄金町駅と南太田駅間に認可保育園「京急キッズランド」、15年に「業務スーパー」を開くなど、高架下の有効活用を進めている。
タイニーズの運営は建築プロデュースやイベント企画運営を手がける「YADOKARI」=東京都中央区=が行う。
京急の担当者によると、当初は賃貸物件を検討したものの、一般的な発想にとらわれない話題性のある施設にしようと宿泊施設の設置を構想。東京・日本橋で「タイニーハウス(小さな住まい)」を活用した施設の実績があるYADOKARIに依頼し、今回の新施設が誕生した。
京急側は「アートによるまちづくりと水上アクティビティーの相乗効果で、この地域に足を運ぶ機会のなかった人を呼び込みたい」と今回の高架下活用を契機に地域活性化をさらに進めたいとしている。
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