中村地区の住民の買い物支援などを行う主婦らによるNPO法人「思いやりカンパニー」(津ノ井美晴代表)が、同地区で多世代交流拠点を作るための資金をインターネットを使った「クラウドファンディング」(以下CF)で募っている。建物改修などの費用180万円を目標に6月28日まで受け付ける。現時点で目標の6割を超えているが、NPO側はより多くの支援を求めている。
思いやりカンパニーは、中村町2丁目にある空き家を改修し、子どもから高齢者までが集い、地域で働く場としての拠点作りを進めている。1月に市の施設整備助成金事業「ヨコハマまち普請事業」に採択され、500万円の助成金を受けられることになった。
しかし、空き家は木造建築で耐震工事などが必要。助成金は耐震工事の目的には使用できない決まりがあり、工事費用180万円をネットで幅広く資金を集めるCFで募ることにした。ほかに室内改装費150万円はメンバーが地域を回って支援を呼び掛けている。
計画では拠点は2階建て。カフェスペース、キッチン、多目的室を設け、喫茶軽食、クレープと駄菓子の販売、地域住民の手作り品を販売する「小箱ショップ」を置く。代表の津ノ井さんは「小箱ショップを企業のPRスペースとして使ってもらうことも考えている」と話す。拠点では高齢者向けの介護予防プログラムや子どもの学習支援も行う予定で、高齢者に子どもの宿題の見守りなどをしてもらい、世代交流を進める。
CFサイト「レディーフォー」で4月下旬にプロジェクトを開始。期限の6月28日までに目標額である180万円に満たない場合は不成立で支援金は返還される。6月10日時点で58人から115万円が集まった。津ノ井さんは「予想以上の支援に感謝している」と話す。CFは6月28日までだが、寄付は継続して受け付ける。津ノ井さんは「企業からの支援もあれば」と期待する。
7月上旬までに拠点の改修工事を始め、9月のプレオープン、10月の正式稼働を目指している。
問い合わせは、おもいやりカンパニー連絡専用電話【電話】070・1500・2580。
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