市立横浜商業高校（Ｙ校）硬式野球部ＯＢ会（長谷部淳一会長）が６月25日、創部１２６年の記念イベントとして、交流のある２チームと親善試合をＹＣ＆ＡＣグラウンド＝中区＝で行った。青空の下、全力で白球を追いかけた。

　「ＹＣ＆ＡＣフィールドオブドリームズ」と冠された親善試合は、１５０年以上の歴史を持つ日本最古のスポーツクラブ「ＹＣ＆ＡＣ（横浜カントリー・アンド・アスレティック・クラブ）」とＹ校硬式野球部ＯＢ会が恒例行事として行っているもの。今年は東京大学野球部ＯＢ会を招待し、３チームで戦った。

　３チームの交流の起源は１８９６年にさかのぼる。当時のＹ校の生徒はＹＣ＆ＡＣと第一高等学校（現東大）の国際試合を観戦し、あんぱんによる祝勝会に参加。一高からバットとボールをもらい、それがＹ校硬式野球部の創部につながった。

　６月25日、セレモニーの後にＹ校硬式野球部ＯＢ会の森脇光子副会長が始球式を務め、三つ巴の熱戦が繰り広げられた。

　第１試合、Ｙ校ＯＢはＹＣ＆ＡＣと対戦。投手が相手の強力打線に捕らえられて５-12で敗れた。しかし、東大ＯＢとの第２試合は序盤から積極的な打撃を見せて、18-６で快勝した。試合後は３者で健闘を称え合う交流会で親睦を深めた。

　長谷部会長は「大いに盛り上がった親善試合となりました。参加された皆様、大変暑い中誠にありがとうございました」とあいさつした。

　Ｙ校硬式野球部ＯＢ会は子どもの野球人口増やチーム間交流などを目的とした活動に取り組んでいる。コロナ禍前は地域の小学生球児をＹ校のグラウンドに招待し、元巨人の山口鉄也さんらＯＢが指導する野球教室などを開いていた。