オレオレ詐欺などの特殊詐欺の多くが固定電話を使った手口で、区民の生活を脅かす―。

　南警察署は区民の安全を守ろうと、詐欺被害の防止が期待できる「迷惑電話防止機能付き電話機」の紹介ブースを１階に設置した。電話機は自動で通話内容を録音する旨の警告音声を流した後、内容を録音する機能を持つ。ブースには電話機が２台置かれ、効果を実感することができる。

　電話機を適切に使うためのポイントは、警告音声が再生し終わるまで受話器を取らないこと。犯人は自分の声を録音されることを嫌がって、警告のメッセージが流れると電話を切る場合が多い。メッセージが流れる前に犯人からの電話に出てしまい、詐欺被害に遭った人も。電話機を正しく使うことが被害防止になる。

｢私は騙されない｣禁句

　南署によると、詐欺被害に遭った人の多くが「まさか自分が騙されるとは思わなかった」と話すという。電話で「お金」という言葉が出てきたら、まずは詐欺を疑うくらいのつもりでいることが被害防止になる。南署は「少しでも不審な電話やメールがあれば、遠慮なく相談してほしい」と呼び掛ける。

南防犯協会

横浜市南区大岡2-31-４（南警察署内）

TEL:045-742-0110

https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/35ps/35_idx.htm