その年に生まれた人が何歳まで生きられるのかを表す「市区町村別生命表」がこのほど、厚生労働省から公表された。これによると、保土ケ谷区男性の平均寿命が前回調査より僅かに伸び80歳を突破したが、女性は前回と変わらず、全国や横浜市の平均を下回った。
市区町村別生命表は、人口動態統計の死亡数、出生数と国勢調査の人口を基に計算。国勢調査が行われる5年ごとに作成されており、今回公表されたのは2010年の調査人口を反映させたもの。市区町村単位で死亡状況等を比較分析することができる。
保土ケ谷区の平均寿命(0歳の平均余命)は、男性が80・3歳で女性は86・2歳。前回(05年)調査時から、男性は0・4歳アップし、全国平均を上回った(市平均と同値)。女性は前回と変わらず、全国と市の平均を下回った。
市内18区の中で、女性は鶴見区、中区、南区に次いで4番目に低く、18区中15番目となった。
100歳以上は市内3番目
女性の平均余命は市平均を下回ったが、区全体の人口に占める65歳以上の割合は、23・4%(今年1月時点)。この値は、市全体の21・3%を上回り、18区中9番目に多い。区全体の平均年齢は、45・37歳で、この数値も市の平均(44・13歳)を上回っている。
また、横浜市の発表によると、区内で生活する100歳以上の高齢者人口は、今年1月時点で96人。これは青葉区の122人、戸塚区の112人に次いで市内3番目に多い。
区独自の取り組みも
高齢者の多い状況を踏まえ、区では独自の取り組みを実施。
老人クラブ等が行う講座やイベントの中で、体操など健康づくりの要素を取り入れた活動を「きらり☆シニア塾」と認定し、介護予防を推進。高齢者自らが率先して健康づくりに取り組める環境を整えている。
区長が長寿祝い
こうした中、9月17日と19日には、敬老の日にあわせて鈴木和宏区長が100歳以上の高齢者を対象に訪問を実施。
狩場町の特別養護老人ホーム「よつば苑」では、同所で生活する区内最高齢の108歳女性、猪瀬けさのさんらと面会。長寿を祝い記念品を贈った。同所職員によると、猪瀬さんは「陽気で明るく、話し好き」で、毎日元気に生活しているという。鈴木区長は「皆さんにパワーをもらいました」と話していた。
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