「第23回居合道全国個人段別競技大会」で3位に入賞した 柳(やなぎ) 武見(たけみ)さん 明神台在住 38歳
飽くなき向上心に燃える
○…6年前、自分自身を見つめ直すため居合道の道へ。「礼儀作法から始まる武道は素晴らしい日本文化」と力強く語る。NHKの大河ドラマを欠かさず見るほど和文化が好きで、剣道は初段、居合道は四段の腕前。美容サロンを経営する多忙な毎日だが、稽古に励む日々を送り「『時間が足りない』が口癖」と笑う。
○…東京都出身。「やんちゃだった」という中学生時代を過ごし、高校を中退。19歳の時、アルバイト先の日焼けサロンでスキューバダイビングに出会った。この経験を活かし、昨夏からはライフセーバー団体に所属。鵠沼海岸でボランティアとして活動している。「忙しいが、今の自分は居合道とライフセービングでバランスが取れている」。褐色に焼けた笑顔が印象的だ。
○…30歳の時、当時気に入っていたドレッドヘアを扱う店が少なかったため、自ら美容サロンを起業。髪を付け足すエクステを「もっと安くできないか」と、中国に赴き、直接交渉の末、低価格での仕入れを実現させた。「学歴にコンプレックスがあり、自分で何か結果を残したかった」。その上昇志向は今も変わらない。「資格試験は自分を成長させてくれる」と話し、社員の挑戦も後押し。受験料は半金を負担している。自身は最近興味を持ったという狩猟免許取得へ向け専門書と向き合う。「『あの時こうしていれば』と後悔を口にしたくない」
○…10代にさまよった自身の経験から、「少しでも早く大人の手を差し伸べてあげるこができれば」と、今年5月に所属する横浜中法人会青年部の社会貢献委員長に就任。「他人のために時間を使い、苦しみながらでも貢献することは人間の成長に必要」だという。児童養護施設などの支援を続けながら、師範となり道場を開くのが夢。「喧嘩の強い非行少年は身体能力が高いこともある。自分の可能性を広げるスポーツのチャンスを彼らに与えたいんです」と意気に燃える。
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