米国内での原水爆禁止世界大会に参加し、腹話術で核廃絶を訴える 中尾 みゆうさん 岩間町在住 16歳
「ずっと笑っていたい」
○…4月にニューヨークで開かれる原水爆禁止世界大会に、相棒の「けんちゃん」と参加する。「被爆経験のある人が少なくなっている時代だからこそ、若い人が声をあげなくちゃいけない」と力強い。「堅い話題でも、人形を挟むと場が和んで仲良くなれる。私なりのやり方で、明るくポップに核廃絶を訴えたい」と意気に燃える。
○…芸歴8年目。寄席やボランティア活動で公演を重ねている。政治の風刺やタブー視されるような話でも「笑いに変えることでお客さんの心に寄り添うことができるところ」が腹話術の最大の魅力。今までもパフォーマンスで人の心が開けていく様子を何度も見てきた。「腹話術には無限の可能性があると思う」
○…2011年3月11
日午後2時46分。当時は小学1年生で下校中の出来事だった。経験したことのない大きな揺れ。工事中の天王町団地の足場もガシャガシャと大きな音を立てて揺れていた。震災から2年後、福島で激励公演を行う師匠に志願し、初めて被災地に赴いた。ステージで腹話術を披露した後、地元の人から掛けてもらった「ありがとう。生きててよかった」という感謝の声は今でも忘れられない。「被災地の皆さんを元気づけるために行ったけれど、私がもらったものの方が多かった。あの経験は今の活動のルーツにもなっていると思います」
○…帷子小、岩崎中の出身。映画やドラマ、ミュージカルなどエンターテイメントが好きで、幼少期には脚本家を志していた時期もあるほど。「笑えるお話が好き」と話す通り、お気に入りの脚本家は『あまちゃん』でも知られる工藤官九郎さんだ。「笑うことは健康にもいいんですよ。これ、師匠の受け売りですけど」。この日一番の笑顔が弾けた。
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