ドローンを活用した災害時支援協定を区と締結した昭和建設の社長を務める 工藤 圭亮さん 和田在勤 52歳
人を引き付ける熱きリーダー
○…「異常気象などによる災害は対岸の火事としてはいけない。地域に根差した企業だからこそできることがある。飛ばすことにならなければいいが、備えはどれだけあってもいい」。仕事で使うドローンを災害時などに活用できないだろうか―。区役所に働きかけ協定を締結した企業を経営する。父親が会社を興したこの街に対する強い思いがある。
○…2015年から始まった「スリッパ卓球選手権大会」の仕掛け人という顔も持つ。シャッター通りと呼ばれる地域商店街が社会問題となっている中、「活気ある催しを仕掛けることで商店街の面白みを感じてもらうきっかけになれば」と和田町商店街の有志らと共に大会を企画。商店街の一企画だった取り組みは数年後、横浜市内18区で予選会が開かれ、「聖地」和田で王座を決する規模にまで拡大させた。思いの原点は幼少期に見た「いい意味で地域に暮らす人々と繋がりがある」商店街の風景だ。
○…座右の銘は「初志貫徹」。ゴールを定め、逆算方式でロードマップを描く。「バーベキューが楽しめる庭がある家に住みたい」。少年時代に思い描いた夢だ。小型ユンボを購入しコツコツと整備を進めてきた自邸の庭に夢が実現しつつある。その庭には多くの仲間やその家族が集う。
○…根っからのリーダ気質は、幼少期から発揮されていた。小学6年生の時に所属していた「自然科学クラブ」で「水槽を熱帯魚でいっぱいにしよう」と呼びかけ幅1mの水槽に色とりどりの魚を泳がせた。好奇心旺盛でその熱量に周りの人が自然と引き込まれる今と変わらぬ姿がそこにあった。「死ぬ時にどういう仲間が泣いてくれるかが人生の価値」。柔和な語り口調だが、確固たる思いを感じさせる。
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