保土ケ谷中吹奏楽部の顧問教諭として積極的な指導を行っている 山田 康二さん 釜台町在勤 34歳
教師は「種をまく人」
○…2020年から保土ケ谷中学校に着任し、吹奏楽部の顧問を務める。今月29日には木管三重奏で同校40年ぶりとなる東関東アンサンブルコンテストに部員が出場。「自分たちが決めた目標に対してやり切って、その景色を見てほしい」とメッセージを送る。
○…港北区出身。小学4年生の時に地元マーチングバンドに入団し、中学・高校と吹奏楽部に所属。特に部長を務めた高校生時代は「出会わなければ今の自分はいない」と真剣に夢を語りあえる同期らの存在もあり、濃密な3年間を過ごした。地元中学校とのジョイントコンサートでは自分たちで企画立案や打合せに奔走。公演を終えて目を輝かせる中学生たちの姿に「人に何かきっかけを与える仕事は素敵だな」と中学教師を志した。
○…大学入学後も市内中学で吹奏楽部の活動を手伝い部員たちを支えた。年度最後の演奏会を控えた2011年の春、東日本大震災の影響で開催は中止に。「準備してきたものが披露できない子どもたちの苦しさと、それに対し何もできない無力感を感じた」。その9年後、赴任した保土ケ谷中学校で同じ局面に遭遇する。新型ウイルスであらゆる演奏会が中止となり、学校自体も休校に。「子どもたちに目標となるものを示したい」と関係各所に直談判し、区内各校の演奏動画を地元ケーブルテレビで放映できるよう学校再開前までに取り決めた。昨夏もコンクール出場辞退となる中、独自の演奏会を開催。「やり切ることで子どもたちに気付きを与えたい」と語る。
○…休日はなるべく教員以外の人と触れ合う時間を作っている。その理由を聞くと「自分の価値観を高めることで、子どもたちへの肥料にしたい」。これからも教え子たちに種をまき続ける。
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