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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2023.02.23

約15年に渡り常盤台でまちづくりワークショップを続けている
大原 一興さん
横浜国立大学大学院教授 64歳

地域住民と学生の繋ぎ手

 ○…今年度発足50周年を迎えた常盤台地区。地域ケアプラザの開設を機に学生と地域住民とのワークショップを始めて15年となる。その立役者として連合町内会から「功労者」として表彰された。「細い繋がりから始めたものが『地域の新しい文化』と言ってもらえるようになった。ここ数年は私たち以外にも常盤台で地域課題実習を行う国大生も増えてきた」と印象を語る。

 ○…東京都出身。建築学に興味を持ち、当時東京近郊では数少ない建築学科のあった横浜国大に入学した。ゴルフ場跡地への学部集約が始まって間もない頃。「高い木もなく、視界が開けていたのを覚えています」と振り返る。卒業研究のテーマに据えたのは当時では珍しかった高齢者施設。「高齢化社会」の言葉も一般的でなかった時代に「社会的必要が高く研究の余地がある」と選択し、そのまま研究の道へ進んだ。

 ○…専門分野は福祉施設や文化施設の建築計画研究。2009年、大学向かいに開所した地域ケアプラザの存在はまさに研究テーマに合うものだった。開所前年、「ぜひお手伝いをしたい」と横浜市に掛け合い当時の連合町内会の協力を得て第1回の会合を開催。約40人の住民に向け、施設の機能や期待する点を説明した。「老後も住み続けられるまちづくり」を主題に、開所以降はマップづくりや空き家対策など、様々な地域課題をテーマに据えて取り組む。次年度は「多世代交流」として子ども遊具の設置をめざす。

 ○…大学教授とは縁遠そうな「お祭り好き」の顔も。20代〜30代の頃は神輿同好会の一員として毎週各地の祭りに顔を出した。今では神輿ダコもすっかり小さくなったというが、それでも年1、2回は担ぎ手となる。

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