保土ケ谷区 社会
公開日:2024.02.29
若きイチゴ農家の挑戦
仏向町・山本裕也さん
仏向町で江戸時代から続く農家の13代目・山本裕也さん29歳。3年前から父とともに農業に汗を流す。トマト、キュウリ、里芋、ニンジン、ネギ、大根など、年間を通じて20品目近い農産物を栽培している。
保土ケ谷区内の農家としては最も若い世代の一人。感性と発想力は大きな強みだ。ハウスの有効活用を思案し、区内では栽培している農家がない「イチゴ」に着目した。栽培槽を作業しやすい位置に設置した養液栽培システムを導入し、現在はイチゴ本来の甘酸っぱさとコクを味わえる「紅ほっぺ」と希少種「よつぼし」の2品種を栽培している。
「完熟」にこだわり
「『完熟』のイチゴを味わってほしい」―。当初はスーパーの地場野菜コーナーに、その日の朝に収穫したイチゴを陳列していたが、「完熟」状態のため傷付きやすく、販路を軌道修正した。
ロッカー型の自動販売機
昨シーズンからは、水道道沿いの仏向町の私有地に設置したロッカー型の自動販売機で販売。毎朝、熟した食べ頃の実を摘み取りパック詰めし、ロッカーに収める。保土ケ谷産の地場イチゴの味は人気を集め、毎日、完売する盛況ぶり。
来期は観光農園も
来シーズンは仏向町内にハウスを増設する。「イチゴ狩り」ができる観光農園を開設する準備を進め、栽培品種も増やす計画だ。
柔軟な発想とその行動力で「農」の道を歩み続ける。
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