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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2025.05.29

今年創部40周年を迎える少年サッカーチーム「岩崎FC」の代表を務める
村上 遼さん
保土ケ谷町在住 43歳

礼儀重んじ、尊敬の念抱く

 ○…岩崎小学校を拠点に活動するチームの第6代代表として2020年から舵を取る。選手の保護者への「リスペクトの気持ち」を忘れずに和を重んじる。「練習をサポートしてくれる保護者の方々のおかげで今の岩崎FCがある。伝統を絶やさずにチームの歴史を紡いでいきたい」と責任感をにじませる。

 ○…岩崎FCの卒団生で、指導者としてチームに関わるようになったのは23歳のころ。チームの創部に携わった菊池武典コーチが急逝し、招待された追悼試合で関係者にコーチを頼まれたことがきっかけ。「あいさつなど、人として当たり前の礼儀を岩崎FCでも教わった。今度は自分が子どもを指導する順番」と引き受けた。選手時代にボールに座っていたところ、初代代表の飯島進さんから「道具を大切にしろ」と怒られたという。大人になりこの言葉の重みを理解したといい、子どもたちには「親御さんが稼いだお金で買った道具を大切に使ってほしい」と呼び掛ける。

 ○…コロナ禍では約半年間、活動を中止せざるを得なかった。練習再開時は子どもたちの体力低下が著しかったといい、練習時間の大部分を準備運動にあてるなどした。「自分は中学、高校と足首のけがに悩まされ、満足にプレーができなかった。子どもたちには悔いなく、サッカーをしてほしい」と親心を見せる。

 ○…職場の上司から新人時代に教わった「ごみをまたぐな」という言葉を大切にする。「オフィスに落ちているごみに気付きながらも見過ごしてしまい注意を受けた。課題に気付いた際、その改善に向けて最善を尽くすという習慣が身に付いた」と振り返り、指導者としての原点を語る。「できることはすぐに実践しよう」―。子どもたちに心から訴え掛ける。

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