岩間市民プラザの館長で、利用者に寄り添った運営を目指す 本多 哲さん 岩間町在勤 55歳
傾聴し、ニーズ汲み取る
○…館長に就任して1カ月。「地元住民の利用が多く、職員との距離感が近い施設。皆さんの笑顔があふれるアットホームな交流拠点としての役割を全うしたい」と思いを語る。施設内に4カ所の貸しスタジオがあるが、ほぼ毎日予約でいっぱい。こうしたニーズに目を向け、音楽イベントの企画などを検討する。「『皆さんが何を求めているか』を突き詰め、いろんな可能性を見出していければ」と意気込む。
○…鶴見区の下町で育ち、鶴見会館に24歳のころから約6年間勤務。文化事業担当として、クラシックコンサートや寄席などの企画に携わった。利用者から教えてもらった人気テノール歌手のコンサートが実現した際に「大きな達成感」が得られ、施設管理の仕事にやりがいを感じたという。「『できたらいいな』が形になり感動した」と述懐し、利用者目線の運営に尽力する原点になったとか。その後、鶴見会館などの統合により設立したIDEC横浜に勤務し、市内の中小企業を支援する業務を担った。
○…IDEC横浜でも傾聴力が高められたという。当時の上司の「どこを見て仕事をしているんだ」という言葉を胸に、顧客の聞き役に徹した。「お客さまに自分の意見を押し付けるのではなく、悩みを聞き出すところから適切な提案ができることを学んだ」と振り返る。仕事に行き詰った時こそ、今も上司の言葉を大切にしている。
○…昨年10月、岩間市民プラザなどを指定管理する会社に入社し、約25年ぶりに施設管理の仕事に就いた。業務のデジタル化などにより変化を求められることも多いが、「誰もが違和感なく利用できる施設づくり」という方向性は変わらない。利用者目線を忘れずに、柔軟な発想でより良い場を築いていく。
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