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公開日:2025.11.20
横浜平沼高校が創立125周年
パシフィコで記念式典 約3100人が参列
横浜駅西口の近くにある神奈川県立横浜平沼高等学校が創立125周年を迎えた。11月7日にパシフィコ横浜で記念式典が盛大に行われ、生徒や保護者、同窓生ら3千人以上が参加。当日の式典の様子とともに県下初の高等女学校からスタートした同校の歴史を振り返る。
記念式典は学校、PTA、真澄会の三者による実行委員会(皆藤愼一実行委員長・62期)が、2年にわたって準備を進めてきた。当日の司会進行は、同校卒業生でアナウンサーの柴田博さんと羽鳥慎一さんの”元野球部コンビ”が務めた。
式典の第1部は「伝統」を意識した厳かな雰囲気のなか開催。小島由美校長は「伝統とアイデンティティを守り続けながら、これからの社会をたくましく生き抜くグローバル・リーダーを育てていくことが本校の使命」とあいさつ。生徒代表として登壇した創立125周年記念生徒実行委員会委員長の古川翔琉(かける)さん(3年)は「一人ひとりの中で生きている学校生活での記憶が歴史や伝統、未来を創り上げていく力である」と述べた。その後はニュースキャスターの吉川美代子さん(70期)、落語家の柳家小せん師匠(河野重信さん・90期)のビデオレター上映や、記念ビジュアルデザインの表彰も。第1部の最後は会場全員で、伝統ある校歌を斉唱した。
第2部は吹奏楽部の華やかな演奏でスタート。テレビ番組さながらの盛り上がりとなったクイズ大会やダンス部のパフォーマンスなど、現役平高生がステージ上で躍動し、「未来」を感じる構成に。母校での思い出話を語る先輩座談会では、高校生ならではのエピソードが次々と飛び出し、終始会場が笑いに包まれていた。式典のフィナーレでは再び吹奏楽部が登場し、『銀河鉄道999』を演奏。それにあわせたダンス部の踊りや会場が一体となった手拍子で、大盛況の中締めくくられた。
同期数人と一緒に会場に訪れたという卒業生は「すごく楽しかった。『さすが平沼』と誇らしい気持ち。現役平高生たちのパワーも感じた」と話していた。
歴史と伝統受け継ぐ
同校は1900年に「神奈川県立高等女学校」として認可された。5月5日に開校式を行いこの日が開校記念日と定められた。以来、女子校として50年、戦後の1950年に男女共学の「神奈川県立横浜平沼高等学校」として75年の歴史を積み重ねてきた。
そして1954年から80年まで行われていた「平沼・翠嵐体育対抗戦(平翠戦)」が昨年、両校の周年にあわせて44年ぶりに復活。野球、サッカー、剣道に加え文化部まで発展。現役生や卒業生の試合が行われ、世代を超えた熱い戦いが繰り広げられている。
◇
県教育委員会の「学力向上進学重点校エントリー校」である同校。「人間性豊かで創造力に富み、指導的な役割を果たせる人間を育成する」を教育目標に掲げ、長年培ってきた歴史と伝統、そしてのびやかな校風や歌い継がれている校歌に宿る精神は、次の150年に引き継がれていくだろう。
思い出話に花咲く「声の職業」3人が座談会
司会進行を務めたABC朝日放送のアナウンサー・柴田博さん(84期)とフリーアナウンサーの羽鳥慎一さん(86期)、会場アナウンスを務めた演歌歌手の千葉山貴公さん(94期)の3人による座談会が催された。
野球部OB元監督で同校前副校長の吉野哲也さん(82期)がファシリテーターを務め、野球部だった柴田さんと2年後輩だった羽鳥さんと共に、野球部時代の話に花が咲いた。同じ野球部から同じ野球実況を夢見てアナウンサーの道に進んだという2人が、互いの経歴を比べる場面も。柴田さんが「全部君(羽鳥さん)の方がちょっとずつ上回ってるんだよな」などと冗談を飛ばし、会場の笑いを誘っていた。
一方、最年少の千葉山さんは「高校時代に横浜駅のCDショップでやっていた演歌歌手のリサイタルを聞きに行っていた」と今につながるエピソードを話した。
「自由な校風だった。今のびのびとしゃべっている原点は平沼にある」と柴田さん。羽鳥さんは「125年続くのはすごいこと。どこに行っても平高生に会える」と誇らしげに語った。
世代を超えた絆と母校への深い愛情が感じられる座談会となった。
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