白井君、世界体操出場へ 男子高校生で史上初
北寺尾在住の白井健三君(16)=県立岸根高校2年・鶴見ジュニア体操クラブ所属=が、6月29日から行われた全日本体操種目別選手権のゆかで初優勝し、世界選手権日本代表に選ばれた。男子高校生の代表選出は史上初。
全日本種目別選手権は、体操6種目ごとに日本一を決める大会で、世界体操選手権、東アジア競技会の代表選考会も兼ねている。
白井君はゆかで出場し、世界選手権の派遣標準得点である15・900をマークし初優勝。男子高校生では史上初となる日本代表入りを決めた。
思わずガッツポーズ
全日本出場は今回で3回目。初出場から、オリンピック選手の内村航平に次ぐ準優勝を果たす。2度目の出場となった昨年は、予選をトップ通過したものの、5位に終わった。「昨年は、周囲からも優勝を期待されて緊張していた部分もあった。今年は得点ではなく、やれることをやろうという気持ちで臨んだ」
今回の予選は3位通過だった。「油断することなく『攻めるしかない』と開き直れた」。攻めの姿勢で挑んだ決勝では、「これまでで一番だった」という演技を披露。演技を終えると、普段はあまりやらないはずのガッツポーズが思わず出てしまったという。
母・徳美さんは、当日会場で演技を見守っていた。「周囲の期待がいつも以上に大きかったが、力を出し切ってほしいと思っていた。ほっとした」と振り返る。
地元も応援
白井君の快挙に、周囲も喜びに沸いた。
白井君の母校である市立寺尾中学校の体操部顧問・白倉輝満教諭は、テレビのニュースを通して活躍を知ったという。「やはり周りの選手より一個頭が抜けているなと感じた。学校の周囲でも『テレビ見た?』と盛り上がった。地元みんなで応援したい」
白井君は「知らない人から声をかけてもらうこともあり、うれしい。期待に応えたい」と話す。
世界選手権は、9月からベルギーで行われる。「どれぐらい通用するかはわからないが、できることをやりきりたい」と世界への意気込みを語った。
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