翡翠でできた仏像である玉仏としては史上最大、日本では初公開というお釈迦様が7月12日、大本山總持寺にお目見えした。仏殿横の聖観世音菩薩像があった台座に設置され、7月21日まで展示される。
お釈迦様は、高さ2・5m、重さは4tで、玉仏としては史上最大という。カナダの鉱山で採掘された18tの翡翠の原石をもとに、2008年に作られた。
オーストラリアで精力的に仏教活動をしていたイアン・グリーン氏が世界平和を願い、彫刻家らとともに5年間かけて制作したもので、完成の翌年から世界各国を巡回している。これまでに16カ国67都市をまわり、来観者は700万人以上に上るという。
菩薩像の台座に設置
日本公開は、東京都八王子市にある正山寺釈迦牟尼国際仏教センターのヤラガムエ・ダンミッサラ老師が、1年ほど前にイアン氏へ依頼したことがきっかけ。展示場所を探していたところ、ちょうど東日本大震災の被災地慰霊などのため、聖観世音菩薩像を移転し、像が設置されていた台座が空いていた總持寺が候補に挙がった。
7月12日には、日本で最初のお釈迦様のお披露目となる式典が、總持寺で開かれた。栃木県から駆け付けたという女性は、「とても立派。翡翠の原石をよくお釈迦様にしてくれたと思う。感謝したい」と感動を覚えていた。
「翡翠の緑と寺内の緑が調和し、素晴らしい。多くの人に見てもらいたい」と總持寺は話している。
總持寺での展示は、7月21日まで。拝観無料。展示終了後は、埼玉県と宮城県での展示が予定されている。
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