東寺尾在住の舩田(ふなだ)祥雅(しょうま)さん(東海大1年)ら大学生が企画し、地元企業の(株)マルハチとナイス(株)が協力する「東南アジア文房具プロジェクト」が、このほど開始された。カンボジアやベトナムの孤児院などに、使わなくなった鉛筆やノートなどの勉強道具を贈るもので、11月末まで文房具を募集するという。
舩田さんは、アフリカやアジアの貧困問題を考えようと、今年5月に立ち上がった学生ボランティア団体「Gooodwills(グッドウィル)」の代表を務めている。同団体は貧困削減を目ざすワークショップなどを開いており、「削減には勉強できる環境が重要」と考え、このプロジェクトを企画した。
文房具プロジェクトは、日本で使い古された文房具を、必要とされる途上国に届けることで、学校教育の充実に寄与しようとするもの。舩田さんは「文房具を集めることは学生でもできる。勉強の手助けになれば」と話す。集めた文房具は12月に行われるカンボジア・ベトナムへのスタディーツアーの際に届けるという。
窓口役などで協力
こうした区内の学生の取り組みに賛同し、文房具の老舗マルハチと、住宅業者のナイスが支援することとなった。
今年で創業百周年を迎えたマルハチは、社会貢献の一環として学生を支援。舩田さんと親交もあり、募集窓口役を担う。八木幹雄社長は「使い終わった文房具を、必要な人に再利用してもらうことで、国際貢献に繋がる」と、同業者にも呼びかけていくという。
ナイスはマルハチの呼びかけに共鳴し、同プロジェクトに協力することとなった。先日オープンした「住まいるCafe」や各店舗で告知をするという。担当の久保正人さんは「地元の方のお手伝いをしたい」と意気込む。
広い支援呼びかけ
「日本ではいらなくなったものでも、途上国では喜ばれる」と舩田さん。カンボジアにより多くの文房具を届けるため、区民にも協力を呼びかけている。
文房具の募集は8月8日(木)から11月末まで。対象は鉛筆、消しゴム、シャープペンシル、ノートなどの勉強道具。画材も募集する。ボールペンは現地ではインクが使えなくなってしまうため、対象外となる。
文房具回収の窓口は鶴見銀座商店街のマルハチ本店=鶴見中央4の2の14=(問)同店【電話】501・7272。
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