川に落ちているボールを拾って寄付する活動を続けている平松秀雄さん(本町通在住・65歳)がこのほど、集めた野球ボールおよそ50球を入船公園に寄付した。ボールは「鶴見川からのおくりもの」として、公園利用者が自由に持ち帰ることができるよう、同公園事務所に備えている。
平松さんが活動を始めたのは2年前。きっかけは釣りをしている際の当時小学1年の孫のひと言。浮かぶ野球の軟式ボールを見て「どこからきたの」と尋ねられた。何処からか流れ着いたボールを「ももたろうボール」と名付け、当時小学1年だった孫と2人で集めるようになった。
はじめて集めたボールは潮田中学校野球部へ寄贈。拾った軟球百球を消毒し、きれいに漂泊してから渡したため、「こんなきれいなボールが落ちてたんですか」と驚かれたという。「喜んでくれると嬉しい」と、平松さんは、強い雨が降った翌日に鶴見川河川へ出向いてボールを拾い集め、必要とする団体に贈り続けた。
環境改善へ
平松さんの生まれは新潟県。水銀被害のひどい地域で育ったために、環境への思いはひとしおだ。「ゴミの出口を作らなきゃ。ボールは拾って使えるし、続けることで川が少しずつきれいになる」と平松さんは語る。
落ちている物を拾う姿を、「奇異な目で見られる」こともしばしばだという。それでも「中には賛同してくれる人もいる。そういった人たちとの出会いが魅力」と平松さんは話す。
今後は同公園の清掃ボランティアとのコラボも模索。「微々たることだけど、少しでもこの活動をいいなと思ってくれる人が増えれば」と平松さん。同公園の相京大成所長は「ぜひ実現させたい」と話している。
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