國分さん「アニー」主役に 9千人の中から射止める
区内在住の國分亜沙妃さん(11)が、国民的ミュージカル「アニー」の主役の座を射止めた。来年4月からの東京公演、夏には地方公演に出演し、憧れの舞台に立つ。
「アニー」は、1986年の日本初演から28年目を迎える人気ミュージカル。1933年の世界大恐慌にあえぐニューヨークを舞台に、孤児院の少女アニーが、本当の両親と暮らす夢をかなえようと奮闘するストーリーだ。
主役のアニーを始めとするキャストを決定するオーディションには、毎年多くの子どもたちが応募する。11月16日から18日にかけて行われた今回の選考には約9000人が参加した。
國分さんは、5歳からミュージカルを始め、小学1年生で初舞台を踏んだ。11年には「アニー」のオーディションで主人公の仲間の一人「テシー」役に合格し、初出演を果たす。
主役の座をかけた今回のオーディションは、これまでよりも緊張して臨んだという國分さん。「最初は自信がなかった。練習する場所とは違う環境の中で自分の力を出せるかどうか不安だった」という。
毎日のように歌の稽古に付き添っていたという母・雅枝さんも心配しながら見守っていた。「焦りやプレッシャーがあったようで、練習は順調に進んだわけではなかった」と明かす。雅枝さんのアドバイスにもいつもよりつい熱が入り、「辛かった」と國分さんは苦笑いする。
しかし、オーディションではこれまでの努力の成果を発揮。「いつも稽古をしてきたから大丈夫」と言い聞かせ、不安を乗り越えた。それでも、主役に選ばれた時は「信じられなかった。他の子が選ばれると思っていた」と振り返る。
来年1月からは、本格的な稽古が始まる。「体調を整え、最後までやり遂げてほしい」と雅枝さん。國分さんは、「ミュージカル女優の夢に一歩近づけた。アニーは憧れの舞台。元気で前向きなアニーを演じたい」と笑顔を見せた。
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