統合失調症をはじめとした精神障害者の生活相談対応や、交流の場を提供している豊岡町の鶴見区精神障害者生活支援センター(芳垣康彦所長=人物風土記で紹介)が、この春設立3周年を迎えた。
生活支援センターは1995年に精神障害者の社会復帰を促す精神保健福祉法が制定されると、市内では神奈川区に初めて置かれ、鶴見は最後から2番目となる2012年4月に開館。困りごとの相談受付や、夕食サービスをはじめとした日常生活支援、イベントやサークル活動を通じた仲間づくりを支援している。
区内で精神保健福祉手帳を保有している精神障害者は13年度時点で1771人。市内6番目の数で、手帳を所持していない人も多く存在しているという。
同センターの利用登録者数は559人で、うち399人が区内在住者。芳垣所長は「まだまだ少ない」と施設の周知に課題を感じている。現在は一日平均で30〜40人が来館。フリースペースでくつろぐ人や、将棋で交流する人もおり、自由に活動できる場として定着している。
雇用創出も模索
同センターでは精神障害者のスタッフを一人雇っている。「相談以外の電話対応を任せているが、おかげで以前より業務効率がよくなった」と芳垣所長は手応えを感じている。今後、「料理が上手な利用者もいるので、メニューを考えてもらえたらといいと思っている。雇用が生まれたらいいなと夢を描いている」と話す。
サルビアでコンサート
5月27日にはサルビアホールで3周年記念イベントを開催する。3年間の歩みを振り返る講演の後、「汐入音楽サークル」や同センターで定期的にライブを行っている「おてつ!」によるコンサートが行われる。
時間は午後2時から4時(1時半開場)。参加無料。先着80人。申込みは同センター【電話】576・3174。
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