元宮にある「RAKU SPA鶴見」がこのほど、災害時に帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設となった。運営する(株)極楽湯と横浜市が協定を結び実現したもので、5月29日には、同社の高野透取締役専務執行役員と征矢雅和区長が出席し、協定調印式が行われた。
極楽湯は、全国でスーパー銭湯を展開。ラクスパは、入浴や飲食などができる施設で、店舗面積は1657坪ある。地域貢献として災害発生時の協力を提案し、昨年度から鶴見区と検討を重ね、5月11日に協定を締結した。
ラクスパに隣接する国道1号は、東日本大震災の際、多くの帰宅困難者が歩く姿が見られ、区は一時滞在施設の必要性を感じていた。「協力はありがたい」と征矢区長は語る。
入浴は状況見て判断
滞在施設となるのは地震で鉄道が一晩中全線運行停止となった場合などで、翌日の午前9時まで帰宅困難者を受け入れ、水道水やトイレを提供する。収容スペースや入浴設備などの利用については、「停電した場合や利用客で混雑しているケースもあり、状況に応じて判断する」としている。
調印式は、協定の適用開始日を定めるため実施された。挨拶に立った高野執行役員は、東日本大震災の際、東北の店舗でも被災した地域の人々を可能な限り収容した例に触れ、「震災で、災害時に一時でも安全に暮らせる空間は重要だと感じていた。このエリアでも少しでも貢献できれば」と話していた。
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